Copyright © 2010-2021 Acarine Inc.  All rights reserved.

転がる影

照明機器は、光源としての灯りがメインになることが多い。光あれば影が必ず存在する。アカリネ005は、この影に着目することからプロダクトを発想した。自在に影をダイナミックに操ることはできないかと考え、いくつかの試作を重ねた際に「等高重心立体」を見つけた。「スフェリコン」とも呼ばれるこの立体は、1970年にイギリスのコリン・ロバーツによって発見された。日本でも、スフェリコンを使ったおもちゃなどが商品化されている。

アカリネ005は、中心部(重心位置)に電池を配し、そこから2本のロッドを伸ばし、上下にLEDを2個中心を向くように置いた。スフェリコンの端を軽く触ると立体が転がり始める。その時に転がる振動を内蔵された加速度センサーが感知してLEDが20秒だけ灯る。立体の揺れが無ければLEDは消灯するが、立体が動いている間はずっとランプが点灯する。今回の電気設計は、アカリネ004と同様、進藤電気設計に委託し、基板も製造していただいた。(注:ビデオは昨年5月に発表したプロトタイプで撮影した)